AHCCに関する新聞記事

アミノアップ化学「AHCC」免疫賦活で抗ウイルス作用

(株)アミノアップ化学(札幌市)が開発・供給するAHCCは、担子菌の菌糸体を大型タンクで長期間培養して得られる抽出物で、通常のキノコの成分中には存在しないアセチル化されたαグルカンなど、特有の成分を含有する。
このアセチル化されたαグルカンは、担子菌の培養中に産生される成分で、分子量約5000の低分子構造のため体内に吸収されやすく、体内ではβグルカンと同様に免疫細胞の活性化に働く。
このためAHCCはインフルエンザなどのウイルスや肺炎棹菌、カンジタなどに対して、免疫調節により働きかけることが期待されている。
その作用は、関西医科大学の健常なヒト21名による二重盲検プラセボ対照試験によれば、循環血液中の総樹状細胞(総DC)数と特異免疫に関与するDC1の機能を増加させることからも示唆されている。
また、アメリカのビンガムトン大学では筋肉内感染症のモデルマウスを使い免疫昨日活性に対する試験を実施。
同マウスにAHCCとプラセボを投与した後に細菌感染させ、細菌の動態、白血球数、サイトカインレベル、抗体レベルを比較し、AHCC投与群において5日目に細菌数の減少、6日目に細菌の完全除去を認めた。
さらに、AHCC投与群ではIL-6、IL-12、腫瘍壊死因子(TNF-α)のそれぞれのピークが対照群よりも2日早く、また、末梢性リンパ球及び単球の増加、好中球数の減少を確認。
免疫機能の活性化により、細菌感染によるダメージの低下が導かれたとしている。
最新の研究でも血液中の西ナイル脳炎ウイルスの量を減らし、同ウイルス感染による致死率を低下させることが確認された。
アメリカでは今冬のインフルエンザ対策の一つとして、テレビや雑誌等で大きく紹介されている。

健康産業流通新聞2009年(平成21年)2月28日号より

AHCCでインフルエンザ対策、米国で注目アミノアップ化学

アミノアップ化学(株)(札幌市清田区)が米国市場で展開している担子菌菌糸体培養抽出物『AHCC』が、インフルエンザ予防に使用されているサプリメントとして、米国の複数のテレビ番組で相次いで報道され、話題を集めている。
昨年12月、米(鵬系のテレビ番組で、ニュ「ヨーク市の開業医であるペスカトーレ医師は、「米国ではインフルエンザの予防ワクチンが一般化されているが、感染の患者数が減少していない」と述べ、インフルエンザ対策として体の免疫を上げる重要性を説明。
同氏が研究を進めているサプリメントとして、AHCCの抗インフルエンザ作用を紹介した。
放映後、同社や現地の代理店に問い合わせが相次ぎ、一時、品薄状態となった。
AHCCの機能注研究では、感染性防御作用や免疫賦活作用、抗インフルエンザ作用などが確認されており、国内外の主要学会や論文で研究成果を報告している。
米国市場では、がんの補完代替医療での導入が進んでいるという。

健康産業新聞2009年(平成21年)1月21日号より

札幌の会社が学会で報告健康食品でがんを予防「PMP」と「AHCC」同時摂取で効果

健康食品製造のアミノアップ化学(本杜・札幌)は、ともに同社で製造し、既にがん治僚に使われている「AHCC」(活性化された糖関連化合物)と、老化防止作用が認められている「PMP」(芳香族ヒドロキシ化合物の一種)について「同時に摂取すると、がんの予防にも効果がある」との動物実験結果を、このほど横浜で開かれた第二回日本代替医療学会で発表した。

同社は、シイタケの改良種から抽出したAHCCを用いた健康食品「イムノゴールド」と、道内産のソバの実から抽出したPMPを使った健康食品「オキシノン」を既に商品化している。
このうち「イムノゴールド」は、国内約700の病院でがん患者の治療に使用されているが、がん予防の効果についてほAHCC成分、PMP成分とも未解明だった。

今回の動物実験は生後六週間の実験用マウスで行い①AHCCとPMPの両方を摂取②AHCCだけを摂取③PMPだけを摂取④どちらも非摂取~の四群に分類。
各群とも、脱毛したマウスの背に約20週間にわたって発がん性化学物質の塗布を続けた。
この結果、皮膚がんの発生率は、①が50%にとどまったのに対し、③は90%、②と④は100%に達した。
また、がんの平均発生数もマウス一匹当たり①が5.2カ所だったのに、②は15.0力所、③は12.7カ所、④は30.4カ所と明確に差異が出た。

北海道新聞1999年(平成11年)10月28日号より

肝臓ガン再発抑制キノコ原料AHCC関西医大教授が発表

アミノアップ化学(本社・札幌)が開発した健康食品原料・AHCC(活性ヘミセルロース)に、肝臓ガンの再発を抑制する効果がある。
このほどギリシャで開かれた第32回ヨーロッパ外科学会でこんな臨床結果が発表され、関係者の関心を呼んでいる。

発表したのは関西医科大第一外科の上山泰男教授(57)らのグループ。
研究では、過去5年間の臨床例から肝細胞ガン患者の術後例だけを抽出。
AHCCを一日3gずつ経口摂取した患者(27人)と摂取していない患者(83人)に分け、術後の経過を分析した。

その結果、非摂取患者のグループで術後1年目の生存率が83.8%、2年目が73.8%だったのに対し、摂取患者のグループは一人も死亡者がいなかったため2年目まで100%。
また、ガンの再発を免れた率(無再発生存率)をみても、AHCCを摂取していた患者は2年目で93.8%と、非摂取患者の同47.0%に比べてかなり高いことが分かった。

AHCCは同社が10年ほど前に開発したもので、ある種のキノコ菌糸体を酵素処理した植物性多糖類。
健康食品の原料として扱われているが、抗ガン作用があるとして同社は全国約400の医療機関と共同研究を続けており、上山教授らの研究もその一つ。

同社は「最近の基礎研究でAHCCが肝臓内のある酵素と反応して抗ガン物質になることが分かってきた。
再発の抑制効果はそうしたメカニズムによるものと思われる」と話している。

北海道新聞1997年(平成9年)6月5日号より