アポトーシス促進作用

アポトーシス誘導作用

生物のすべての細胞は、自分自身を死滅させるスイッチをもっています。
例えば、オタマジャクシがカエルになるときしっぽがなくなるのは、しっぽの細胞が自ら死滅するからです。
こうした細胞の自滅作用を「アポトーシス」といいます。

アポトーシスとはギリシャ語で「秋に枯れ葉が落ちる状態」を意味します。
そのとおり、秋に枯れ葉が落ちるのは、葉の細胞が自滅していくからです。
生体が不要になった細胞を排除するために、細胞自らプログラムを作動させて自殺する細胞死減少のことです。
消滅していくことは、成長の過程でとても重要な働きなのです。

がん細胞は正常細胞よりもはるかにたくましく、通常はアポトーシスを起こすことがありません。
その上、増殖のスピードが著しく早く、正常細胞を圧倒していきます。
正常細胞に運ばれるべき栄養ががん細胞に奪われ、正常細胞が栄養失調で機能しなくなっていくのが「がん」という病気の進行です。
しかし、がん細胞にも自分自身を死滅させるスイッチがあります。
そして、がん細胞の自滅スイッチを押す作用が確認されている食品成分があります。

アポトーシスを誘導する食品

もっとも有力なアポトーシス誘導食品が、コンブ・フコイダンです。
宝酒造バイオ研究所と糖鎖工学研究所の共同研究によって、ガゴメ昆布由来U-フコイダンが培養ヒト癌細胞にアポトーシスを誘発することが確認されました。
コンブ・フコイダンはアポトーシスを誘発する食品の第一選択肢です。
ちなみに、モズクのフコイダンには、アポトーシス誘導作用は確認されていません。