複合機能性食品

1.エノックDとは

エノックDは、マイタケD-フラクション、米胚芽発酵エキス、発芽ブロッコリーパウダー、ミネラル含有パン酵母(セレニウム、亜鉛、マンガン、クロム、銅)、大豆ペプチド(アミノ酸)、有胞子乳酸菌を含有した「複合健康食品」です。
AHCCの作用の補完が期待できる成分が複合的に含まれています。
開発段階から、異なる作用の機能成分の配合バランスが考慮されていて、なおかつ総合的にみれば安価であるという点で注目されています。

2.マイタケD-フラクション

マイタケD-フラクションは、マイタケに含まれる成分のうち、活性β-グルカン・タンパク複合体を特殊な方法で抽出したもので、その構造はβ-(1→6)分岐を持つβ-(1→3)-D-グルカンとβ-(1→3)分岐を持つβ-(1→6)-D-グルカンという複雑な構造をもつ多糖類を主とした糖タンパク複合体です。
アメリ力ではすでに食品医薬品管理局(FDA)の許可のもと、IND(新薬申請用臨床試験)が認可されています。
最近の研究では、免疫力を高める作用の他、ニューヨーク医科大学の田崎教授のグループが、前立腺ガン細胞のアポトーシス(自滅)誘導作用を発見したことでも話題を集めています。

3.米胚芽発酵エキス

米胚芽発酵エキスは、米胚芽を伝統的手法である発酵技術を用いて処理することにより、免疫賦活(免疫力増強)作用を有することが確認されています。
発酵は古くから日本に伝わる伝統的技術です。
米や大豆を原料に酵母菌、納豆菌、乳酸菌、麹菌といった微生物を利用して味噌、醤油、納豆、鰹節、漬け物等の発酵食品を造ってきました。
西洋でも食品素材を蓄える目的で作られたチーズ、パン、ビール、ワイン、といった、発酵食品があります。
米胚芽発酵エキスは、米胚芽を麹菌で発酵したエキスです。
米胚芽の麹菌発酵において分泌された酵素は、でんぶん及び糖類を分解し消化します。
同時に、タンパク質を加水分解し、アミノ酸や低分子のペプチドを生成します。
さらに、ホスホセリンやシステイン、シスチンが増加します。
システイン、シスチンは抗酸化作用をもち、システインは抗腫瘍物質でもあるグルタチオンの構成成分でもあります。
また、肝臓の解毒作用を高めたりするという報告もあります。

4.発芽ブロッコリーパウダー

玉ねぎやニンニクなどのアリウム属野菜やアブラナ科野菜に多く含まれ、独特の風味の原因となっている揮発性アリルイオウ化合物は、皮膚ガン、大腸ガン、肝臓、肺のガンに対して抑制効果が知られています。
このようなアリウム属に含まれるアリルイオウ化合物がどのような機構でガン予防効果を示すかについても最近多くの報告がなされており、フリーラジカルの捕捉や発ガン物質の代謝活性化の抑制などの可能性が示唆されてきましたが、最近、特に注目されてきたのが、アブラナ科の野菜、例えば、ブロッコリ、力ブや大根、ターニップなどに多く含まれている「イソチオシアネート」というイオウ化合物です。
「イソチオシアネート」は、食道、大腸、肝臓、肺、前胃ガンなどを抑制することが動物実験で明らかにされてきましたが、なかでも注目を集めているのがブロッコリー中の「スルフォラファン」というイソチオシアネートです。
さらに最近、この物質は動物レベルでも発ガン抑制効果が確認されており、その作用機構は、発ガン物質の解毒酵素を誘導し、無毒化するというものです。
特にスルフォラファンは他植物には見られない特徴成分で、発ガン物質や環境ホルモンの解毒作用が非常に強い物質です。
このスルフォラファンは発芽したばかりのブロッコリーの新芽に顕著な増加が見られ、エノックDスーパータブレットに使用されている発芽ブロッコリーパウダーは独自の技術より、このスルフォラファンを高濃度に濃縮したものです。

5.ミネラルについて

ミネラルは、人間の生命活動に欠くことのできない栄養素です。
力ルシウム、マグネシウム、鉄などがよく知られていますが、セレニウム、マンガン、亜鉛、クロム、銅なども生命維持に欠かせない重要な栄養素として注目されるようになってきました。
ミネラルには、免疫力を高めたり、活性酸素を取り除いたり、糖や脂質の代謝をよくする働きがあります。

セレニウム

活性酸素の発生を防いだり除去するために体内で作られる抗酸化物質に、SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)、グルタチオンペルオキシターゼ、力タラーゼなどの酵素があります。
セレニウムは、グルタチオンペルオキシターゼを生成するための重要な成分で、セレニウムが体内に充分なければグルタチオンペルオキシターゼも充分作られません。
グルタチオンペルオキシターゼの主な働きは、体内で発生した過酸化水素から余分な酸素を取り除き、一気に水分子に還元します。
また、活性酸素によって過酸化脂質に変化してしまった細胞膜や細胞内ミトコンドリアなどの生体膜の過酸化を還元して無害な分子に変換する作用をもち、過酸化脂質によって細胞が傷つけられていく連鎖反応もストップさせる働きをもっています。
特に最近注目されているのは、活性酸素の毒性消去に最終段階で働く酵素のグルタチオンペルオキシターゼの活性です。
この活性が低ければ細胞の酸化は解消されません。
もちろん、細胞性免疫の要を握るマクロファージの酸化も解消されません。

亜鉛

体内中の亜鉛の大半は酵素と結合しています。
体内の酵素の約200種以上は、亜鉛がないと働くことができません。
最近では、亜鉛不足と味覚異常、アトピー性皮膚炎、男性の性能力減退もよく知られるようになってきました。
その他、インスリンの構成成分に亜鉛が必要であることや血糖値が高くなると健常人に比べて約2倍の亜鉛を尿から排泄することなどから糖尿病の方の血糖値のコントロールにも亜鉛は重要といえます。

銅は、体内で鉄の利用をよくしてヘモグロビンの合成を助け、貧血を予防したり、過酸化脂質を分解する酵素のSODの構成成分となっています。

マンガン

マンガンは、糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く酵素の構成成分や、活性酸素を分解する酵素SODの構成成分として働いています。
インスリンの生成にもかかわっているミネラルのひとつです。

クロム

クロムは、糖質、脂質の代謝に働く必須の栄養素です。
糖質のエネルギー代謝に必要な酵素の働きを促進する働きの他、腸内細菌によりインスリンの働きをよくする物質を生成します。
また、脂質の代謝もよくして、血液中のコレステロール値や中性脂肪値を正常範囲に下る働きがあると言われています。

6.アミノ酸について

アミノ酸とは、簡単に言えば「タンパク質の部品」と表現できますが、タンパク質は、炭水化物(糖質)や、脂質とともに三大栄養素のひとつで、人間にとって重要な働きをしています。
しかし、このタンパク質はそのままの形では利用することができず、胃や膵臓から分泌される消化酵素によっていったんアミノ酸に分解されてから小腸で吸収された後、再び必要なタンパク質に合成されます。

グルタミン酸

免疫機能を高める働きがあり、体内のグルタミン酸が減少するとウイルスに対する抵抗力が低下して風邪をひきやすくなるといわれるほどです。
また、胃粘膜の保護作用や小腸の細胞の新陳代謝のエネルギー源となり腸を丈夫にします。

アルギニン

免疫細胞のマクロファージを活性化されて免疫力を高める働きがあることで知られているアミノ酸です。
また、肝臓でアンモニアを分解するのを促進する働きがあり、肝臓の機能を高めます。
さらに、男性の精子数を増加させる働きやインスリンの分泌を促進することで注目されています。

その他

バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニンには肝臓の機能を高める働きがあり、アラニンにはインスリンの分泌促進作用など様々な働きがあります。
また、美容面においてもアミノ酸は重要な働きをしています。

7.乳酸菌について

腸内環境をよくすることは、健康を維持する上で不可欠と言えます。
乳酸菌は、腸内環境を整え整腸作用が期待できる他、免疫活性においても重要な働きがあります。
エノックDスーパータブレットに使用されている乳酸菌は、三共株式会社が販売している「ラクリス菌」といいます。
食品用としては勿論のこと、医薬品としても利用されています。
ラクリス菌は、発見者の名をとって、中山菌とも言っていますが、一般には、有胞子性乳酸菌と言います。
通常の乳酸菌は、乾燥や熱、酸に弱く、生きたままで食品に利用することは大変難しいと言われています。
一方、有胞子性乳酸菌は、熱や酸にも非常に強く、腸内で発芽して活発に増殖します。