乳がんの予防

近年、乳がんに不安を感じている女性が少なくありません。患者数が激増しているからです。
厚生省労働省の調査によると、99年の乳がんの女性推計患者数は23万5000人で、84年の10万6000人に比べ2倍以上に増えています。

乳がんは女性ホルモン(エストロゲン)が関与するとされています。初潮から初産までの期間が長くなっていること、出産未経験者が増えていることが、エストロゲンの関係からリスクを高めているのです。脂肪組織からも女性ホルモンがつくられるので、肥満も危険因子の一つにあげられます。

乳がんも食事での予防は効果的です。女性なら1日1,600キロカロリーを目安に、抗酸化作用があるビタミンA、Cを多く含む青菜、トマト、オクラ、パセリ、ブロッコリー。ビタミンEを多く摂取できるはい芽米、小麦はい芽、ゴマやナッツ類。その他、食物繊維の多い野菜たっぷりの食事がリスクを軽減します。

大豆や大豆製品を摂ると乳がんになる危険を低下させる可能性も示されています。野菜やはい芽、大豆製品を積極的に食べて、肥満にならないように気をつけることがポイントです。