ビタミン

ビタミンは5大栄養素の一つで、糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素を、ミネラルと共に体内で調整するのが役割です。

ビタミンは13種類が確認されています。
発見されたものから順にA、B、C・・・と名付けられましたが、研究が進んでビタミンでないことが分かったものなどが外されたりしたので、変則的な表記になっているのです。

ビタミン13種類は、それぞれ助け合いながら身体の機能を調整しているため、13種類全部摂れていないときちんと働かず、身体に異変が起こります。

ビタミン不足は、肌荒れ、手足のしびれ、だるさ、疲労、動脈硬化、さらには、がんにまで関係しているといわれます。

ビタミンの最も重要な働きは、病気から身体を守ることといえます。

人間の身体は、常にあらゆる細菌やウィルスなどの「外敵」にさらされていますが、この外敵が身体の中に侵入して来ないように粘膜を強化し、免疫抗体で細菌を撃退するのが防衛ビタミンの働きです。

粘膜を強化するビタミンA
病原菌などの外敵から最初に身を守るのが、食べ物や空気の通り道、つまり鼻や喉の「粘膜」です。
健康な粘膜は体内に入ってきた病原菌を跳ね返す、いわばバリケードの働きをしています。
ビタミンAが粘液を作りだし、これを分泌していつも表面が潤います。

ビタミンAが不足すると、粘膜は乾いて、病原菌が簡単に体内へ侵入してしまいます。
目の疲れ、乾きも、このようにビタミンAが不足して起こる現象です。

免疫抗体に欠かせないビタミンC・E
免疫抗体の使命は、粘膜のバリケードを突破した外敵を撃退することにあります。
入ってきてしまった細菌やウィルスを、ビタミンCが白血球を通して捕まえるのです。
そして、その白血球の後始末をするのがビタミンEの役割です。

ビタミンA、C、Eが不足すると、こうした免疫抗体の働きが弱くなり、無防備になった身体を病原菌が襲い、体中の組織が蝕まれ、全身が老化したりがんになったりする危険性があります。

ビタミンの不足は、生活習慣によって消費が著しく異なるため、補うことよりも消費の原因対策が大切です。

ストレスが多いとビタミンCを消費します。
天ぷらやフライなど、揚げ物は活性酸素を発生させやすく、その抑制のためにA、C、Eが消費されます。
たばこも同様にA、C、Eを消費します。

ビタミンが不足している症状として、軽い打ち身であざができる、歯茎から出血することがある、風邪をひきやすい、胃がもたれることが多い、夜になるとよく目が疲れる、などが挙げられます。

ビタミンA、C、Eは主に緑黄色野菜に含まれていますが、特に優秀なのが、モロヘイヤ、ほうれん草、赤ピーマン。

毎日野菜をたくさん食べることが必要ですが、なかなかそうはいかない場合は、健康食品で補うのもひとつの方法です。