内臓脂肪の燃やし方

皮下脂肪と内臓脂肪のちがいをご存じですか?
皮下脂肪とは、文字通り身体の表面部についた脂肪のこと。
内臓脂肪とは、内臓の周りについた脂肪のこと。
そして、皮下脂肪はなかなか減らないけど、内臓脂肪はエネルギーに変わりやすいので、短期間で減らせる特徴があります。

内臓脂肪を減らすには、やはり有酸素運動で脂肪を燃やすのが鉄則のようです。
ところで、内臓脂肪がエネルギーとして使われている「場所」は、内蔵です。
食べ物の消化吸収を行うとき、胃や腸が運動しているんです。
つまり、苦しい思いでトレーニングをしなくても、胃や腸が活発に動けば内臓脂肪が消費されるということなのです。

胃や腸を活発に動かすためには、胃や腸に適度な刺激を与えて、充分に血液を送ることがポイント。
例えば、噛む回数を増やすだけでも胃や腸に刺激を与えるようです。

そして、食前の準備体操。
左右に何度か腰を振るだけで、内臓が食事を消化する体勢が整って、より多くの脂肪を燃やすことができるようです。

この他、青魚は内臓脂肪を燃やすのにきわめて有効な食材で、トロ、ハマチ、ブリ、サバなどのEPA・DHAが、肝臓のミトコンドリアの活性を倍増して、肝臓での脂肪の加工、燃焼効率を大幅にアップします。
また、緑茶のカテキンが脂肪の分解を促進するとも。

これらに加えて、肝臓の働きをよくする「ウコン」をお勧めします。

ウコンには、肝機能を助けるだけでなく、とくにアルコール性肝脂肪の予防に威力を発揮します。
アルコールが体内で分解されて生じる有害なアセトアルデヒドを、ウコンが分解して、肝臓が脂肪を処理する働きを助けるからです。

また、ウコンの黄色の色素成分「クルクミン」は、脂肪の分解を行う胆汁の分泌を促します。

いずれにしましても、内蔵の運動の活発化から脂肪を燃やすという発想は、健康を損なう無理なダイエット法に比べても理にかなっていて、しかも辛い運動ではない点で注目に値します。

内臓脂肪型の肥満は、多くの生活習慣病につながっています。
そして、内臓脂肪を燃やすための良い習慣は、がんの予防にも効果的なのです。