CPL

CPLが求められる背景

私たちの体をつくる細胞はふつう、一定期間が過ぎれば自然死(アポトーシス)していきます。
ところが、がん細胞は自然死することなく無秩序に増殖する性質があり、これががんの恐ろしいところです。
そこで、抗がん剤や放射線でがん細胞を死滅させる治療が行われますが、少なからず正常細胞にも害が及びます。
そのため起こる副作用が、深刻な事態を招くことさえあります。
がん細胞だけを消滅させ正常細胞に被害を与えない手だてはないか――。
実はCPLこそ、そんな理想の物質なのです。

CPLとは

「CPL」は、サイクリック・ポリ‐ラクテイト(CyclicPoly‐Lactate)の頭文字。
直訳すると「環状重合乳酸(環の状態に重なり合った構造の乳酸)」となります。
通常、乳酸の分子は鎖状にまっすぐつながっていますが、CPLは乳酸の分子が環状につながっています。
この環状構造ゆえにCPLは、がん細胞がエネルギーをつくり出すのを邪魔して、がん細胞を自滅(アポトーシス)させていきます。

CPLの抗腫瘍効果

私たちの身体の細胞は、常にエネルギーをつくり出して生命を維持しています。
私たちが食べたものは消化吸収されてブドウ糖になり、細胞は酵素の力を借りて、ブドウ糖からATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーをつくり活動を維持します。
そのエネルギーを生み出すときに働く酵素を、LDH(乳酸脱水素酵素)といい、このLDHが正常に働かないとエネルギーのATPはつくり出されません。

悪性細胞はLDH‐Kという、LDHの変形した酵素を持っています。
がん細胞はこのLDH‐Kでブドウ糖からATPをつくり出します。
CPLは、LDH‐Kと特異的に結合して、酵素の働きを妨害します。
そのため悪性細胞はATPエネルギーをつくり出すことができず、自滅していきます。

CPLは、正常細胞のLDHに対してはまったく干渉しません。
それどころか、赤血球のヘモグロビンの酸素供給能力を高める働きがあるため、正常細胞はよりエネルギーをつくり出しやすくなり活性化します。
CPLは、ガン細胞に対してはアポトーシスを誘導し、正常細胞には機能を活性化させて自然治癒力を高め、体内環境を調整するのです。

子宮内膜症の改善効果

子宮内膜症という病気は、子宮の内側にある子宮内膜という組織が、卵巣や腹膜など子宮以外の場所に発生してしまう病気です。
炎症や癒着を起こして、生理時の激しい痛みや骨盤痛を伴います。
異形細胞の増殖という意味でがん細胞に似て、増殖力が盛んです。
子宮内膜症には決定的な治療法がないといわれます。
しかし、CPLを摂取した患者さんからは、子宮内膜症の諸症状、特に痛みに対しての改善が数多く報告されています。
生理痛についても1カ月後に痛みが6割に、2ヵ月後に3割に、3ヵ月後には1割にまで軽減されたという臨床研究も報告されています。
子宮以外の場所で発生した予宮内膜は、異形細胞のひとつです。
そこで異形細胞の働きを弱めるCPLがエネルギー源を断ち、それによって出血が少なくなり、さらに正常細胞の働きを高める作用が滞っていた血液の流れを改善し、免疫機能が高まるのではないか、と考えられます。
子宮内膜症や子宮筋腫などの異形細胞に対しては、CPLがそのエネルギー産生を阻害し、自滅させ、一方では正常細胞を活性化させるので、婦人病をはじめ病気全般が改善されると考えられています。

CPLの安全性

CPLは天然の乳酸から生成したもので、致死量が特定できないほど安全な素材です。
原材料はL‐乳酸、乳酸カルシウム、トレハロース(糖質)で、これらは天然のさとう大根、馬鈴薯、ライ麦からつくられています。

『乳酸菌』と『乳酸』と『CPL』

乳酸菌は、ビフィズス菌などの『糖類を分解して大量の乳酸をつくる細菌』です。

乳酸とは『乳酸菌による糖類の発酵で生じるヒドロキシル酸』のことで、酸味のある粘性の液体です。
また、筋肉中でグリコーゲンの解糖によって生じるなど、体内のエネルギー代謝でもつくられる物質です。

CPLは通常の乳酸とは異なり、らせん状(環状)に乳酸分子が結合していて、その構造が有用な働きを持つ活性乳酸物質です。

CPLと他の健康食品との併用効果

CPLは、がん細胞のエネルギー補給を遮断するという直接的な働きがあります。
新生血管を抑制して結果的にがん細胞を兵糧攻めにするGCP・サメ軟骨製剤などの食品成分とは、働き方が異なります。
AHCCは、全身の免疫を活性してがんを駆逐する力を引き出す食品成分ですので、AHCCの働きで免疫を賦活させながら、直接がん細胞を死滅させる働きの食品成分を組み合わせることによって、それぞれ異なる作用での相乗効果が期待できます。

CPLとピクノジェノールの組み合わせ

ピクノジェノールには強力な抗酸化作用があり、抗炎症・鎮痛効果も確認されています。
近年の国内の基礎・臨床研究では、子宮内膜症や生理痛改善の際立った報告が注目を集めています。
CPLは直接子宮内膜細胞の増殖を抑えますので、2つの成分の異なる作用が協力をして症状を緩和することが期待できます。